2024-11-21

黒山熊野神社にお参りライド

以前は鎌北湖から「権現堂線」経由で上がっていた奥武蔵グリーンライン、今は「宿谷権現堂線」から上がっている。理由は、途中に休息ステージ(水平または弱下り)があり比較的登りやすい。

グリーンラインはほとんどが杉の人工林の暗めの道で、眺望はほとんどなく、季節感に乏しく観光向きではないが、わずかな落葉樹に秋を感じることが出来た。

今回の下りは笹郷線、前回、前々回で寄ってみた神社仏閣と関係が深い黒山熊野神社に寄るためだ。笹郷線を下り切った黒山三滝の先、「渋沢平九郎の墓P」の無料駐車場に面して鎮座していた。

石段の途中、大杉の先に鳥居。右の道は帰り道

今は訪れる人も少ないのか、石段は苔でおおわれている

階段を登りきると神明造の社殿(火災により約40年前に建て替え)

呼ばれた気がして神社の後ろに行くと、右手に踏み跡とその先に祠がみえたのでお参り

祠の後ろから今は林になっているが平坦な地形が何段か続いている。(一段目見下ろし)

石垣だったのか石積の跡もある。

往時はかなりの規模だったようだ。

黒川熊野神社

越生町のHPには
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077 黒山熊野神社
室町時代に栄円が創建した社で、長い間、山本坊の本拠が置かれていました。また、平将門を祀るとも伝えられています。
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とあります。

新編武蔵風土記稿では
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黒山村
オカミ山 略 山上に秣場(まぐさば)あり 江戸まで見える
カハブリ峠 村内から江戸に出るときはここを通る
熊野社 慶安二年社領三石の御朱印を賜フ当社は西戸村山本坊の進退する所なり按二堂(あんにどう)山村最勝寺に蔵せる大般若経の奥書に應永廿四年五月十九日武州入西郡吾那越生越郷新熊野常佳執筆□観と記し及同年六月廿日武蔵国吾那小山一乗坊新熊野なと記せしもあり当社は元より山本坊の預かる所なれは自ら別社なるへけれと又此生越の内に小山と号する所も今其地なくれは彼新熊野と伝もの当社のことなるも知へからず
神楽堂 本地堂 薬師の像を安す春日の作なりと伝
天王院 是も山本坊の内
金毘羅社
愛宕社
山祇明神社 百姓持
全東院 曹洞宗龍ヶ谷村龍穏寺末岩松山と号す開山喜州善欣天文五年九月二十三日示寂せり本尊は弥陀を安す
長常院 是も龍穏寺の末にて山号もなし本尊薬師を安す按に上谷村薬師堂縁起に生越家行山体の薬師をつくり其一は黒山村に置しと見ゆれは若しくは此薬師ならんか今よりは考ふへからず
覚浄院 本山修験にて山本坊の配下に属す
徳正院 是も山本坊の配下なり
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文中の
「武蔵国吾那小山一乗坊新熊野なと記せしもあり -省略- 此生越の内に小山と号する所も今其地なくれは彼新熊野と伝もの当社のことなるも知へからず」が気になる(調べた結果東吾野の吾那神社がこれではないかと思っているので機会を見て行ってみたい)

また移った先の西戸村の稿には
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西戸村
丸山 村の北方にあり高さ十丈はかり
神様山 是も同辺にあり山上に山上の小祠あり故に名とす
天神社 修験圓蔵院の持
住吉社 熊野社 以上二社修験山本坊の持
慶龍寺 真義真言宗今市村法恩寺の末山なり辨徳山(べんとくざん)と号す昔は知息院の号もありしか今は唱へす開山慶□慶長六年二月三日化す本尊阿弥陀を安す
山本坊 慶安二年寺領四十七石及熊野堂領三石の御朱印を賜ヘリ熊野は郡内黒山村にあり今もここにて別當せり本山派の修験京都聖護院の末なり開山栄国□永廿一年示寂せり
行者堂 役の小角の像を安置す
龍光院 圓蔵院 二院共に山本坊の配下なり
神明造
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この「西戸村」の場所には山本坊歴代の墓があるという。今は訪れる人もいないようで藪になっているようだ。行くなら冬枯れの時期が良いよう。。

修験の山本坊は前回ライド時に下名栗諏訪神社に寄るまで、黒山三滝はたびたび訪れているにもかかわらず全く知らなかった(関心がなかった)が、なぜか気になってしまった。





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